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語ってもよろしいですかな(屍者の帝国編)

屍者の帝国、めっちゃいいですね。

出不精の私にしては珍しく、公開当時に映画館へ観に行きました。

 

いやなんで今さらこの話題でピョンピョンしてるかというと、これもずいぶん前ですけどテレビ放送されて録画をたまたま見たからです(…)

感想というか、レビューというか?

覚え書きを書き残していきますぞ

 

そう、観に行ったきっかけがついったのTLで滅茶苦茶流行ってたからだったんですけど、観て納得しましたね。

う~んフライデー………(かわいい)

すごくかわいい……

かわいい…

瞳孔かっぴらいた死んだ魚の目で絶叫する美少年(ドピュ

ハチャメチャ興奮しました。

ヒュゥ~~~~~って声にならない声がね、もうねえ…はあ…録音してえ…。

美少年の生き血(※死んでる)をすすって生き永らえるクソ女オタク

 

フライデーは顔からもう色々とストライクゾーンぶち抜きすぎてどうかしそうです。

ワトソンのお声は私至上最推しのほそやさんですし、んんん~~~~~(恍惚)

ワトソンのエゴイズムの物語で私得だ~~

 

ニコライのあの大絶叫は映画館でタマヒュンしてました。

もうね、興奮した(興奮した…) 

心の中のワイ「うそ~~~~うそやろ…絶望した…(興奮している)」(コロンビアしながら)

 

ダークネスオタクのツボに最高にホールインワンする設定がありすぎて、どこから萌えたかどうかありすぎて書ききれないレベルのすごさでした。

初っ端からコロンビアしすぎていた。

 

にしてもアニメ映画、情報量が大変多いですね。

産業革命後の医療発展、ロシアの統一思想、錬金術…

この辺の史実上のネタを取り入れつつSF要素のオートマタ、死者蘇生etc.を取り込んでいる感じがとても高まります。

イギリス史はかじった程度ですけども、実際、19世紀あたりのイギリスでは人体研究が盛んになって、解剖実験の為に墓荒らしが横行したそうですね。

死体はそりゃもう医学生によく売れたそうで、故人を守る為に対墓荒らしのガードマンが墓場に置かれていたみたいです。

ワ、ワトソン…

 

原作でどう書かれてるのかわからんのですが、なんで同時代の国も違う小説の登場人物が総出演してるのか不思議でした。

各物語内の歴史(フィクション)が史実と混ざってるのがあの物語の歴史なのかなー?

屍者の帝国って物語は様々な小説の要素、世界観が物語世界の現実になってますよね。

もし史実の世界大戦にあたる「戦争」というイベントが屍帝物語内でも起こって、あのまま屍者技術を放置していたら、更にひどいものとなって人類が滅亡するおそれがあったんでしょうね。

世界大戦が起きる前の時代で、手記を破棄して被害を抑えて屍者技術をこれ以上の軍事利用をさせないことが世界を守ると思ったのがロシアの2人と、屍者の技術を使って補完計画をすることが世界を平和になると思ったのがミリタリーラスボスなのかなあ。 

 

あと「魂の重さは21g」、これも科学が発達しはじめの頃?の実験ですよね。

このエピソードおもしろいですよね~。

魂が抜け落ちた分軽くなったのが非科学的?な見方で魂の証拠だって話でしたけど、死体から水分が抜けていって少し軽くなったという見方が科学的なやつですよね。

どっちを信じるか信じないかはアナタ次第!ってやつ

 

近代はやっぱり精神分析とかの当時最新科学と、今はオカルトってよばれるエセ科学の考えが入り乱れてて最高だぜ。

 

死体が動くメカニズムは、物語の記憶、人生ナラティブ!

人は過去のライフストーリーを語りそこに生きるんや…。

 

そういえば、ワトソンくんてシャーロック・ホームズ内だと科学より文学的な素養のキャラだった気がするんだけど屍者のワトソンが研究者なのって文字を紡ぐ文学者→物語で動く屍者技術者ってことなのかなーとか

 

シャーロック・ホームズとカラマーゾフとなんかを絡ませた理由はわからないので誰か教えてほしい。

 

フライデーが生前に言った「言葉は意志に先行する」でしたっけ、ってあれですよね、ラカンとかですよね!シニフィエシニフィアンとかの。

めっちゃテンション上がりました(笑)

思考は言語でできている、ラカンの解説本を読んだときは目からウロコでしたね。

 

意志に関してはフライデーがこめかみに銃を当てるシーンは感動して泣きそうでした。(ソコ)

自死は人間特有と言われてますよね~。死の概念は人間の心のみ持ち得る、つまり、あのシーンは心・降臨 

やtttった~~~~~~感動した。

 

終盤の結晶バリバリの辺りはあれかな?

情報、知識の網、集合的無意識の表層化かな~~~??(SUKI)

ラカン的に言うと象徴界ですかね。

 

ペルソナみがあるのはラストシーンにでてくる死者の思念?情報が集合的無意識なんだろうなって感じがします。魂がどこから還ってきて、どうやって肉体の人格と動存在の魂になっていくか、っていう。(妄想が大量に含まれます)

親和性がめちゃくちゃ高い。

ぺさんのネタと出典が同じような所からのネタだからでしょうね!

ベルベットルームの住民の名前はフランケンシュタインの話の登場人物が元ネタってwikiにありましたし、個人的なアレですが私の創作上の心と魂の価値観?考え方ベースがリンクしますな。

 

人外の生命を産む禁忌のお父さまとかいるし、高次元存在になるための儀式は音、ピアノを弾くっていう、映画的?文学的なあるある表象たっぷりで感動します。

音波の発見もこのころの最新科学っぽくていいですよお~良い

 

あ、スチパンだからかもしれませんが、どことなくハガレンに似た部分あるのは統一思想人類補完計画と魂概念が似てるからなんだろなあ!

 

若干画面の情報が多くかつ言葉も難しかったりして、一回見ただけでは理解しきれない感が否めないですけども。

ED近くはバリバリウオーーーッって感じで…(笑)

バックグラウンド、事前知識があるとより深く考察できる話ですね。

 

他にもめちゃくちゃ良いシーンとか考察発動するシーンやまほどありましたけど、盛りだくさんすぎてなんか思い出せないので、思い出したら追記します() 

 

 

はー映画しか見ていないので、固有名詞がわからねえ…

いずれ原作小説読みたいですしDVDも欲しい…

心がげんなりする話が好きです。

 

 

 

 

 またしてもくそどうでもいいことですがラカンについては

『生き延びるためのラカン』(斉藤環)がわかりやすいです。

 ラカンいいですよね、欲望は他者の欲望から生まれるとか。

おもしろ~い